炭鉱夫は止まらない

世の中に眠った役立ちそうなものを探して綴る雑記

服を着ていると体がチクチクしたりムズムズする人のための洗濯のポイント

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チクチクしないと言われて綿100%の服を買ったのに、やっぱりチクチクする!
というお悩みをお持ちではありませんか?

もし綿100%の服を着てもチクチクしてしまうという人は、もしかすると肌に悪い洗濯をしている可能性があります。

なぜ洗濯でちくちくしてしまうのか

洗濯が原因でチクチクしてしまう人には2つの要素が考えられます。

一つは、洗剤の成分が服に残ってしまっている場合。もう一つは洗濯機の裏側が汚れてしまっている場合です。

洗剤の成分が残ってしまう

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市販の多くの洗濯用洗剤には蛍光剤や漂白剤など、せっけん以外の様々な成分が添加されています。
これらのうちの一部はすすぎ程度では落ちにくい特性を持っており、洗濯後も衣類に残ります。(というか、落とさないことが目的となっています)
強い肌の人であれば全然問題ないのですが、乾燥肌やアトピー肌の場合はこれが肌を強く刺激してしまいチクチクしてしまいます。

ちなみに衣類に残る最たるものが、柔軟剤です。
そもそも柔軟剤は衣類に成分を残すのが目的で使用されますからね
僕の場合、赤ちゃん用をうたっている柔軟剤でさえ着てしばらくすると肌が真っ赤に腫れてしまうくらいですので、もし柔軟剤を使っているのだとしたら即止めることをオススメします。


こうした添加物が問題になると言うのなら、無添加のせっけん洗剤を使えば大丈夫なのかな、と思うかもしれません。
その考え自体は正しいのですが、これも使い方を間違えるとせっけんカスが衣類に残ってしまったり、洗濯槽に残ってカビが発生する原因になってしまったりと扱いが難しかったりします。

洗濯機が汚れている

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洗濯槽って目に見える範囲はピカピカと銀色に光っていて綺麗に見えるんですが、実は浴槽の裏側はカビだらけって知っていました?

定期的に洗濯槽のクリーニングをしている人は大丈夫だと思いますが、もし買ってから一度もクリーニングをしていないとしたらそれはもう大変なことになっています。
当然ながらカビだらけの洗濯機で洗った衣類にはカビが付着してしまうため、肌に良いわけがないですよね。

洗濯機の掃除は洗濯機メーカーが販売している専用クリーナーを使用することをオススメします。
普通の薬局に売っている洗濯機クリーナーは一見するととても安いのですがどうにも洗浄力が弱いみたいで、綺麗にするために複数個使用が当たり前になります。
結局そこそこの値段がしてしまうので、初めから専用クリーナーを使用した方が手間がかからず良いです。
あと、酸素系漂白剤で綺麗にする方法もありますが、いかにもな汚れが浮き出てきて綺麗になった感は強いですが、浮き出た汚れをいちいち網で取り出す面倒くささと、どうにも取り切れない感じがしてあまりオススメしません。

ちなみに専用クリーナーは日立、パナソニック、東芝が出していますが、どれも成分は一緒です。
気にする人は自分の洗濯機メーカーの物を選べばいいですし、気にしない人は一番安く入手できるものを選べばいいのではないでしょうか。

結局どんな洗濯方法が良いの?

長々と説明してきましたが、アトピー肌の僕が実践している洗濯方法をご紹介します。
使うものは街のドラッグストアで購入できるものばかりです。怪しい通販のものを購入する必要はないので安心してください。

使用するもの

洗濯マグちゃん

高純度のマグネシウムが化学反応によって水のpHをアルカリ寄りにすることで脂汚れを落とすというコンセプトの商品です。
これだけだと洗浄力が心許ないのだけれど、セスキ炭酸ソーダと合わせて使えば日常の洗濯には十分だと思います。

セスキ炭酸ソーダ

水のpHをアルカリに変えるアルカリ剤。
市販の洗剤にも炭酸塩と呼ばれるアルカリ剤が含まれていて、せっけんの助けをしています。
炭酸塩が入手できるならそれでもいいのですが、入手性はセスキ炭酸ソーダの方が圧倒的に良いのでこちらを使っています。
水に溶けやすいので洗い残しの心配をしなくていいのが素晴らしいです。

純せっけん(粉タイプ)

余計なものが一切入っていない純粋なせっけんです。
“界面活性剤”という成分が浮き出た汚れを覆って、衣類に再付着するのを防いでくれます。
これだけだと汚れを浮かす力が弱いのでセスキ炭酸ソーダと併用して使います。
洗浄力は洗濯マグちゃんよりも間違いなく高いのですが、

・洗濯機ではすすぎきれず、せっけんカスが衣類に残りやすい
・洗濯時に出たほこりが衣類に残りやすい(帯電してしまう?)
・長期間保管しておくと残ったせっけん成分が酸化して臭くなる

という問題があり、最終的に個別に手ですすぐ必要があるという面倒があります。
忙しい時は使わないという選択肢もあります。

洗濯方法

長々と説明してきてしまいましたが、ようやく肝心の洗濯方法です。

① 洗濯機にお湯(または水)を入れる

洗剤とか入れる前にまずは洗濯機に水を入れましょう。
セスキ炭酸ソーダは簡単に溶けるのであまり心配はいらないのですが、せっけんを使う場合は溶け残りの原因になってしまうので水を先に入れておいた方がいいです。
ちなみに水の量は洗濯の量次第ではありますが、1/3くらいでいいでしょう。
我が家の場合は77Lですので、30Lを最初に入れてしまいます。

② 洗濯機に洗剤とかを入れる

洗濯機に水を一定量溜めたら、洗濯マグちゃんとセスキ炭酸ソーダ、あと使う場合は純せっけんを入れていきます。
汚れが酷くなくて、時間もあまりないようであればせっけんは入れなくても構いません。

③空洗濯をする

洗濯マグちゃん等を入れたら洗濯物を入れずに洗浄を10分ほど行います。
これは洗剤などを溶かすために行います。せっけんを入れていると泡だらけになっていてちょっと面白いです。
ちなみにこれをやらないと洗剤が溶けきらずに残ってしまい、洗浄力が落ちてしまいます。

④洗濯~すすぎで止める

洗剤等を溶かしきったら、ようやく洗濯物を洗濯機に入れて洗い始めます。
注意しなければならないのが、洗濯からのすすぎを1回行った時点で一度洗濯機を止めることです。
なんでそんな面倒なことをするかと言うと、洗濯マグちゃんを洗濯機から取り出す必要があるからです。

洗濯マグちゃんは水に入れている限りアルカリ性に変えてしまう効果があるため、すすぎの水だろうが問答無用でアルカリに変えてしまいます。当然ながら洗い終わった衣類はアルカリに偏ったままです。
僕はこのことに気付かず、しばらくの間謎の痒みに悩まされる羽目になりました。気を付けましょう。

洗濯機によってはすすぎの段階で止めると洗濯槽に水が残ったままになります。
ここから洗濯マグちゃんを取り出すのは骨が折れるため、脱水を1~2分挟むと良いでしょう。

⑤もう一度すすぎ~脱水

洗濯マグちゃんを取り出したら、もう一度すすぎを行って洗濯物に残ったアルカリ性を洗い流します。

もしせっけんを使っている場合、2度のすすぎでもせっけんカスが残っている可能性が高いです。
その場合は一度軽く脱水を行い、個別に手洗いでせっけんカスを洗い落とす必要があります。
(非常に面倒なのでこれどうにか解決できないですかね)

せっけんカスを洗い落としたら、今度はしっかり脱水していきましょう。

脱水が済んだら洗濯は以上です。
あとは今まで通り干していけば完了となります。

お疲れ様でした。

終わりに

服を着ているだけでチクチクしたりかゆくなってしまう人は、今回紹介した洗濯方法に変えるだけで改善される可能性が大いにあります。
服の素材を気にする前に、まずは洗濯方法を見直した方がいいかもしれません。

それにしても、敏感肌やアトピーってだけで洗濯が大変になるのは嫌になってしまいますね。
もっと簡単な方法があれば教えてもらいたいです。
特にせっけんカスを残さない方法を。