【レビュー】骨伝導対応Bluetoothイヤホン Aeropexを購入したら音楽が生活に溶け込んできた
AirPods ProやSONYの完全ワイヤレスイヤホンが素晴らしいノイズキャンセリングということで話題になっていますが、日常生活で使うにはノイズキャンセリングの機能って実は必要ない場面がほとんどじゃないですか?
いや、むしろ外の音が聞こえないことで身の危険があったりレジで不便をしたりと、日常では逆に外の音が聞こえるイヤホンの方が必要だったりしませんか?
そんな人たちがじわじわ増え始めているのか、耳をふさがないオープンイヤータイプのイヤホンが増え始めています。
今回はその中でも人気の一つ、AfterShokzのAeropexを購入したのでご紹介します。
Aeropexの内容物
Aeropexを買って入っていたものは上の写真のようになります。ケースは腕時計を買った時のような、高級感のある箱でした。
さくっと中身の紹介を。
・Aeropex本体
・専用ラバーケース
・専用充電ケーブル×2
・取扱説明書(3種類)
・保証書
充電器本体は付いていないため注意してください。
ごく普通のUSBケーブルですのでスマホの充電器なんかに挿せば使えます。
骨伝導イヤホンを買ってよかったこと
リビングで動画視聴・ゲームができる
ゲームやアニメの音って本人には重要な要素ですが、興味ない人からすればただの騒音じゃないですか。
だから今までイヤホンで対応していたのですが、長時間イヤホンを付けていると耳が疲れるし、何より声をかけられても聞き直すことになるか最悪気付けません。
しかし、Aeropexなら耳をふさがないので耳が疲れないですし、外の音が聞き取れるために声をかけられても大丈夫です!
あと地味に大きな要素として、ゲームやアニメの音ってテレビから出すことを想定しているので、イヤホンで聴くと低音がやたら強調されてて気持ち悪いんですよね。
Aeropexは低音が削られてしまうため、結果として程よい音になってて聴きやすくなっています。
背後の人や車の音に気付ける
周囲の音が聞こえるように音量を小さめを意識している僕ですが、カナル型イヤホンですと後ろに人が居ても気づかないことがあったり、車が近づいているのに気づくのが遅れたりしてしまうことがありました。
まぁカナル型イヤホンって耳栓してるようなものなのでそりゃそうだよなって感じですが。
それが、Aeropexを使用するようになってからは普段通りすぐに気づけるようになりました!
結構危険だと思っていたのでこれは期待通りで大助かりです。
ただし、音を大きくしすぎると流石に気づけなくなるので注意してください。
租借音が響かなくなる
一人で外食するときなんかは面倒なのでいちいちイヤホンを外さずにそのまま音楽を聴き続けたりするんですが、その時、租借音が結構自分の頭の中で響くんですよね。
これはカナル型イヤホンで耳がふさがれているから体内の音がよりはっきりと聞こえてしまうわけです。
それが、Aeropexを使い始めてから完全になくなりました!
まぁ耳をふさいでないんだから当たり前なんですが、その当たり前が今までできていなかったわかですから技術の進歩というのはありがたいものです。
Aeropexのここが良い!
骨伝導では最高峰の音質
最も先進的な骨伝導技術
Aeropexは従来モデルより優れた中高音を実現しながら、振動をより小さく抑えることに成功しました。
公式HPより
正直、骨伝導を舐めてました。音が聞こえりゃいいんだろくらいのものだと。
ところが、実際に聞いてみると普通にイヤホンで聴くのと遜色ない音質じゃないか!
具体的にどんな先進的な技術が使われているのかさっぱりわかりませんが、今の骨伝導イヤホンは間違いなく大きな進化をしています。
特に中域から高域にかけての音は安価なインナータイプのイヤホンよりも良いくらいです。
しかも骨に振動与えているだけのはずなのに音の広がりまで感じるのは凄い!
ちなみにBoCoやambieなど他メーカーの骨伝導イヤホンでも聴いてみましたが、ここまでクリアな音が出るのはAftershokzのイヤホンくらいでした。
とは言えそんなAeropexも残念ながら低音に関してはほとんど鳴りません。こればっかりは技術的に難しいのかもしれないですね。
というか、低域が特に強い曲を聴くとブルブル振動してくすぐったくなるので向いて無さそうです。
とにかく軽くて邪魔にならない
30gとただでさえ軽かった前モデルの『Air』から30%の小型化と13%の軽量化を実現!
なんと26gにまで軽量化されました。
「たった4グラムじゃん」と思うかもしれませんが、この差が結構大きい。下手なメガネより軽いし、なんなら軽量メガネにも追いつきそうなくらい軽いです!
また、他メーカーにあるような耳に挟む必要もなく“耳に掛けるだけ”という形状のため、装着がめちゃくちゃ楽だしコードが無いため身に着けていても全然邪魔になりません。
耳にかけることからメガネとかち合うんじゃないかと心配する人もいるでしょうが、大丈夫です。
全く影響がないと言うと嘘になりますが、メガネをかけながら装着することは可能ですし、音楽を楽しむこともできます。
音漏れが50%低減
オープンイヤータイプのイヤホンの最大の欠点が音漏れがしてしまうというところでした。
実際、SONYのオープンイヤータイプのイヤホンであるSTH40Dは余程音を小さくしなければ音漏れしてしまいました。
一方で、Aeropexはその音漏れを大幅に低減しています!
具体的にどれくらい音漏れしないかと言うと、Aeropexで音楽を聴きながら隣の人と肩を密着させても音漏れはしていないことが確認できました。
ただし! 音漏れがしないのはあくまで会話ができる程度に音量を抑えた場合です。
周囲の騒音や会話をかき消すレベルで音量を上げると流石に音漏れしてしまいます。
用途を考えればそんなことをする人はいないと思いますが念のため。
Aeropexの良くないところ
騒音に弱い
耳の穴が解放されているというオープンイヤータイプの特性上仕方ないことなのですが、駅のホームやBGMの音が大きいお店などでは音量が負けてしまい満足に聞けません。
音を大きくすればある程度は対応可能ですが、そうすると今度は他の音も聞こえなくなってオープンイヤーであるメリットが消えてしまいます。
どんな場面で使うのか、よく把握したうえで通常のイヤホンと使い分けるのが良いのかもしれません。
充電が専用ケーブルでしかできない
一般的なワイヤレスイヤホンの充電はmicroUSBで行われるため、充電ケーブルの長さや数を自分の好きなように調達することができます。
会社や研究室に充電器を置いている人も多いでしょう。
しかし、Aieropexは充電端子がオリジナルのため、専用のケーブルを使わないと充電することができません。
マグネットによる簡単接続のため、microUSBよりも楽に充電できるという大きなメリットはありますが、専用ケーブルで追加の入手が難しいというのがなんとも。
幸い充電ケーブルが2本入っているため、万が一ケーブルが断線してしまっても使えなくなるという心配はいりませんが、予備として1本は補完しておきたいところ。
電源を切ろうとすると音量が上がる
Aeropexにはボタンが二つ付いており、そのうちの一つが電源ボタンと音量+ボタンを共通として使っています。これ自体は別に珍しくありません。
で、イヤホンの電源を落とそうとするには音量+ボタンを長押しするわけですが、短押しだろうが長押しだろうがボタンを押されるととりあえず音量を一つ上げてしまうのです。
これのせいで電源を落とすたびに音量が上がっていくという罠が。
そのため、電源を落とす前に一度音量を下げる作業をしなければならずちょっと面倒です。
終わりに
不満がないと言えばウソになってしまいますが、Aeropexは全体的に非常に完成度の高い骨伝導イヤホンだったと言えます。
なんと言っても外の音がはっきりと聞こえるのにイヤホンからの音楽もしっかり聴けるのはとても不思議な感じです。
イメージはネックスピーカーに近いでしょうか。それを超小型化して更に周囲への音漏れも防ぐ進化系と言っても過言ではないです。
好みにもよりますが、ネックスピーカーよりもずっと高音質だと思います。
家でも外でも音楽を気軽に聴いたり、ゲームや動画視聴ができたりと、音楽が自然と生活に溶け込んでしまう素晴らしい商品でした。