炭鉱夫は止まらない

世の中に眠った役立ちそうなものを探して綴る雑記

絶対に失敗しない!MP3プレーヤーでおすすめできるものはたった3選

高音質なMP3プレーヤーが欲しいんだけど、いろんな意見があってどれが本当に良い音なのかわからない

と思っている人は多いのではないでしょうか。

音質の表現ってふわっとしていて、ぶっちゃけ何言ってるのかよくわからないですよね。

僕自身、はじめの頃は高音質と言われるものを聴いても、「何か違うのはなんとなくわかるんだけど、具体的に何が違うのかわからない」と思っていました。
イヤホンを変えた方がはっきりと音が変わるし、なんならイコライザーをいじればどうにでもなるんじゃないかなんて考えでした。

でも、スピーカーやアンプなどオーディオ機器をいろいろ調べて、自作にも手を出して、自分で回路とか設計までするようになると、高音質なプレーヤーというものがどういうものか、言葉にできるくらいはっきりとわかるようになりました。

そこで今回は、

・どうせなら高音質なMP3プレーヤーが欲しい!
・でも自分が欲しい音というのがまだよくわかっていない

という人のために、絶対に損しないおすすめのMP3プレーヤーを3つご紹介します。
自分で聴いて自分で判断できるような人には物足りないかもしれませんがご了承ください。

高音質ってどういうこと?

高音質かどうかについての指標の一つに以下のようなものがあります。

・音源に対しての再現性が高いかどうか

どういうことか簡単に説明しますと、
自分の好きな曲を1曲思い浮かべてみてください。
これをプレーヤーで再生すると、再現できない部分というのがどうしても出てきてしまいます。
この再現できない部分が大きいほど低音質と言い、音源に近いほど高音質と言います。

再現性が上がると高域のこもりが無くなってクリアに聞こえたり、今まで聞こえなかった低域まで音が聞こえてきたりします。
特にわかりやすいのが、低音の響きでしょうか。今まで感じられなかった本当に低いところが重くズンと響いてきます。

ちなみに、どんなに優れたイヤホンを使ってもMP3プレーヤーから出てこない音を再現することはできません。
なので、MP3プレーヤーの音質はイヤホンと同じくらい重要なんですよ!

価格帯でみるMP3プレーヤーの音質

普段、モノを買うときってこんな認識がありませんか?

値段が高いほど質が良いと。

必ずしも間違いとは言えませんが、値段が高ければなんでもかんでも良くなるわけではありません。
家電製品には基本性能で勝負する価格帯と機能の数で勝負する価格帯が存在します。
少なくともMP3プレーヤーではそうです。

そして、MP3プレーヤーでは低価格帯で機能の勝負が、高価格帯で性能(音質)の勝負が行われています。

ぶっちゃけていえば定価が2万円以下のMP3プレーヤーの音質は横並びだということです。
(多少の違いはありますが誤差です)

で、この音質で勝負をする価格帯の始まり部分にいる代表が、NW-A55(Aシリーズ)です。
ズシンとくる低音の響きから透き通るような高音まで幅広いレンジで再生され、安物のMP3プレーヤーとの音の違いに圧倒されます。

機能面も非常に優秀で、主要なBluetoothコーデックに対応していたり、専用イヤホンを使えばノイズキャンセリング機能もありと至れり尽くせりです。
音質に不満のあるオーディオマニアの人でも、NW-A55の機能や操作性に文句をつける人はいないと思います。

高音質なMP3プレーヤーっていうものがまだ漠然としている人には、まずNW-A55を手に取ってみて欲しいです。

再現性以外の音の違いについて

MP3プレーヤーは値段が高いほど音質が良くなる傾向があるのは間違いないのですが、“良い音”を出すMP3プレーヤーは必ずしも高い製品とは限りません。

ついつい音質だけで比べてしまいがちですが、通常MP3プレーヤーは“音楽がより楽しく聴けるように”音に手を加えています。

音に手を加えるというとなんだか誤魔化しているようで悪い印象を受けてしまうかもしれませんが、サラダを思い浮かべてみてください。
サラダにはドレッシングをかけますよね? ドレッシングをかけた方が美味しいと感じる人が多いのは想像付くと思います。
なんでもかければ良いってものでもありませんが。

音楽もこれと同じで、手を加えた音のほうが良く聴こえるんです。

ソニーのNW-A55はガッツリ手を加えているタイプのMP3プレーヤーで、ギターやヴォーカルに迫力を与え、勢いのある音楽にしてくれます。
Jポップやロック、アニソンなんかを聴くにはめちゃくちゃ気持ち良くなれます。

テレビで耳にする大抵の音楽を楽しく聴けるNW-A55ですが、なんにでもソースをかければいいというわけではないように、不得意なジャンルが存在します。

それが、ジャズやクラシック、オーケストラによる演奏のような繊細な音を表現した音楽です。
勢いを増すというのは、言い換えれば繊細さを欠く行為で、一部の人がソニーのMP3プレーヤーを嫌う原因でもあります。

こうした繊細さを求める人にオススメなのが、ONKYOのD-S1Aです。

NW-A55に比べて非常に薄味調整なので勢いみたいなものはありませんが、一つ一つの音の輪郭がしっかりとしていて、音のキレがめちゃくちゃ良いです。
これで聴くジャズVer.の悠久の風は超気持ちいいのでぜひ聴いてもらいたいですね。

www.e-onkyo.com

ワイヤレスで聴くということ

ところで、2万円以上が音質的には最低ラインと言いながら、実は1万円ちょっとで買える製品がオススメに交じっていたりします。
shanlingのM0っていう製品なんですが。

なぜこれがオススメなのかと言うと、LDACというBluetoothの通信コーデックに対応しているからです。

ワイヤレスイヤホンで聴く場合ってちょっと特殊で、音質を決めるのは本体の性能ではなく通信コーデックの種類とイヤホンの性能だったりします。

音質が決まるのはデジタルデータをアナログ信号に変える時なんですが、プレーヤー本体とイヤホンとのやり取りはアナログ信号に変わる前、デジタルデータの状態で行われます。

このとき、一度にやり取りできるデータ量には限りがあります。
当然ながらやり取りできるデータ量が多いほうが音質的に有利で、そのデータ量を決めるのが通信コーデックです。

通信コーデックごとの送れるデータ量を比較すると以下のようになります。

LDAC >> apt-X > apt-X > AAC ≒ SBC

規格的にはLDAC、apt-X HDはハイレゾ相当のデータ量を、apt-X、AAC、SBCはmp3相当のデータ量を送れることになっています。
ただ、個人的な経験になりますが、ハイレゾ音源を聴く場合はLDACでないとお話になりません。
apt-X HDでは再圧縮の際に大きく劣化されてなんとも微妙な音を聴くことになります。

なのでLDACに対応しているMP3プレーヤーというのはワイヤレスで聴くには必須条件となります。

ソニーのNW-A55もLDACに対応しているためワイヤレスで高音質な音楽が楽しめます。
しかし、本体の性能は大して重要ではないということを考慮するとコスパ的にはShanlingのm0ほど適したMP3プレーヤーはないんです!

本体の音質は価格相応で決してオススメできるものではないのですが、ワイヤレスで音楽を聴くという人限定で非常にコスパの良いMP3プレーヤーに早変わりします。
当然ながらイヤホン側の性能に依存するので、あんまり安いイヤホンを使ってると音質も残念なことになります。
個人的なオススメはSONYのWI-H700ですが、まぁイヤホンの好みはかなり大きく分かれると思うので自分の気に入ったのを探すといいでしょう。

ちなみにONKYOのD-S1Aはapt-Xまでしか対応しておらず、間違ってもワイヤレスで聴く目的で購入するのはオススメできません。

高ければいいというものでもない

高価なものほど音質に力を入れているのは間違いないのですが、では高いものを買った方が良いのかというとちょっと待ったをかけたいところです。

まず第一に、高いものほど原音再生(フラットな音質とか言われるもの)にこだわる傾向が強いため、それが自分の好みの音なのかという問題が出てきます。
更に言えば、フラットな音質とはなんぞや? という問題も出てきます。

自分の好みの音をわかっていて、その上で高級品が自分の求めた音を再生してくれるというのであれば迷わず購入すべきです。
しかし、もし自分の好きな音が明確ではなく、他者の評価に引っ張られているようであれば、まずは僕がオススメした機種を聴いてみてください。
その上で何が足りないのかはっきりしたときこそ、もっと高級なものに手をだすべきだと思います。

まとめ

【SONY NW-A55】

・高音質をうたえるMP3プレーヤーの中でも安価
・Jポップやロック、アニソン向きの音
・クセが無く扱いやすい操作性


【ONKYO D-S1A】

・ソニーに比べると高価
・ジャズやクラシック向きの音
・ワイヤレスイヤホンには向かない


【Shanling m0】

・とにかく安い!
・LDAC対応でワイヤレスイヤホンで聴く人向け
・本体の音質はそこまで良くない


どんなMP3プレーヤーを購入すればいいか迷った人は、この中から選んでみてください。
これ以外から選びたい! という人は、自分の耳で実際に聴いて判断したほうがいいでしょう。