【レビュー】赤外線伝送式ワイヤレスヘッドホンMDR-IF245RKが無遅延でギタリストに超オススメ
パソコン用にヘッドホンを使っていたのですが、有線式のヘッドホンはコードがあまりに煩わしい。ということでワイヤレスのヘッドホンを検討していたのですが、Bluetooth対応のヘッドホンにはギタリストにとって致命的な問題がありました。
そう、遅延です。
普通に動画を見ている分には全く気にならない程度のほんの僅かな遅延ですが、ギターを弾く際にはズレまくりで致命的です。
そんな問題を解決してくれるのが、赤外線伝送式のワイヤレスヘッドホンMDR-IF245RKでした。
MDR-IF245RKの特徴
遅延が限りなくゼロ
MDR-IF245RKの最大の特徴と言えるのが、ヘッドホンに届く音の遅延が限りなくゼロであるということ!
まずはこちらの動画をご覧ください。
MDR-IF245RKを使ってバンドリ!をプレイ
僕の音ゲーに対するプレイの腕前については置いておいて、遅延が全く感じられないと思いませんか?
この動画はiPadの音をヘッドホンから流して拾っています。つまり、ワイヤレスヘッドホンで音を聞いて音ゲーをプレイしているわけです。
音ゲーをBluetoothイヤホンでプレイしたことある人はわかると思いますが、実際にやってみると音の遅延が酷過ぎてとてもじゃないけれどまともにプレイできません。むしろ音無しでプレイした方が簡単というレベルでリズムが狂ってしまいます。
嘘だと思うかたはぜひBluetoothイヤホンとスマホを繋いでプレイしてみてください。
それがMDR-IF245RKであれば音を聞きながらでもプレイが可能です!
ただ、まぁここで言いたいの音ゲーができることではなく、遅延が限りなくゼロであるということです。
ここまで遅延が無いということは、ギターの演奏音も遅延無しでヘッドホンまで届けることが可能ということです。
PCでギターのレコーディングを行う人や住宅事情によりアンプから音が出せないような人はギターを弾くときにヘッドホンを使用するかと思います。その時、ヘッドホンのケーブルってめっちゃ邪魔ですよね。
それをワイヤレスにできる。これは本当に素晴らしい!
ギタリストなら絶対に買うべきヘッドホンだと思います。
充電はトランスミッターに乗せるだけ
ワイヤレスヘッドホンの“ケーブルが無い”という点は非常に大きなメリットですが、それを相殺しかねない大きなデメリットが頻繁に充電をしなければいけないという点です。
ワイヤレスヘッドホンの電池持ちは長くても30時間がせいぜいで、その度にmicroUSBを接続して充電しなければならないという煩わしさがあります。しかも、充電を忘れてしまえばしばらく使用することもできません。
その点、MDR-IF245RKは専用のトランスミッターに置くだけで充電できてしまいます。
充電の煩わしさもありませんし、何より充電し忘れる心配もありません。
これはめちゃくちゃ大きなメリットだと思います。
更に、万が一充電をし忘れるなどで電池が切れても普通の単4電池での利用にも対応しているため、どんな時でも即利用することができます。
※ 付属の専用バッテリー以外は充電することができません!
イヤホンジャックさえあれば何にでも使える
MDR-IF245RKは専用のトランスミッターと赤外線通信を行うタイプのワイヤレスヘッドホンになります。
そのため、トランスミッターさえ繋げることができればテレビやゲーム機、Bluetoothに対応していないデスクトップパソコンと何でもワイヤレス化することができてしまいます。
このトランスミッターを繋げるために必要なのはイヤホンジャック又は赤白のRCA端子と呼ばれる端子になります。このどちらも搭載していないものはそうそう無いと思うので、およそ何でもワイヤレス化できると言ってよいでしょう。
ただし、このシステム一点だけ致命的な欠点があります。
専用のトランスミッターがないと使えない上に、そのトランスミッターはACアダプターで電源供給する必要があるため、据え置き用にしか使えません。
テレビ用やデスクトップPC用と割り切って使用する必要があるのでご注意ください。
音質はそこそこ
この商品の参考価格として、ソニーストアでの価格が6,250円(税抜き)です。ということを考慮した上での評価になりますが、音質は非常に良好です。
重低音は全く期待できませんが、低域から高域までバランスよく鳴ります。
そりゃ数万もするヘッドホンに比べれば劣りますが、値段を考慮すれば十分な音質かと思います。同じ値段帯の他メーカーのヘッドホンと比べても決して見劣りするものではありません。
ただし、こちらはモニター用のヘッドホンではないということは留意しておいてください。
僕はライブ専門で音楽作成はしていないためこの性能で十分ですが、CDのためにギターを録音する人は別途モニター用ヘッドホンを用意した方がいいかもしれません。
無音時のホワイトノイズがちょっと気になる
MDR-IF245RKの唯一の欠点と言ってもいいかもしれませんが、無音時にホワイトノイズが聞こえてきます。他に何かしら音が鳴っているときは全く気にならないのですが…。
障害物がない状態でトランスミッターのすぐそばまで近づいた状態でも聞こえてきてしまうため、これはもう赤外線通信方式の限界なんじゃないかと思います。
有線の煩わしさを選ぶかホワイトノイズを選ぶか、これはもう個人の好みになってしまいますね。
僕はヘッドホンをしながらでもギターのストラップをかけ外しできるメリットの方がはるかに大きいと思っています。
有効通信距離はやや狭い
Bluetoothの有効通信距離はだいたい10m前後です。間に壁などの障害物が入るとこれよりも短くなりますが、少なくとも部屋の中で使う分には途切れることはないでしょう。
しかし、MDR-IF245RKの通信方式は赤外線通信です。
最大通信距離は一応8mとなっていますが、それはあくまでトランスミッターを真正面に見据えた場合です。実際には簡単に軸がズレるためそこまでは無いと思われます。しかも、トランスミッターとヘッドホンの間に障害物があると容易にノイズが入り通信に影響が出てしまいます。
とは言え、一般的なサイズの部屋の中で使う分に距離は十分だと思いますし、障害物についてはそんなところにトランスミッターを置かなければいいというだけのお話です。
椅子に座ってゲームをしたり動画を観たりする分には問題になるはずもなく、ギターを弾くにあたっても多少動いたところで全く問題はありません。
参考までに6畳の部屋で端から端まで問題なく届きますし、部屋の中をうろちょろしても一切問題ありませんでした。
ただし部屋から一歩出てトランスミッターとの間に壁を挟んだ途端にノイズだらけになりますが…。
多少の壁があろうとも繋がるBluetoothに比べると汎用性は劣りますが、使用シーンを間違えなければ特に不満が出ることはないと思います。
終わりに
MDR-IF245RKはギタリストにとっての神ヘッドホンですね。
音ゲーにも使うことはできますが、トランスミッターの接続という制限があるためわざわざ使うシチュエーションはかなり限られてしまうかと思います。
遅延のないワイヤレスヘッドホンというのは現状このMDR-IF245RKしか選択肢がないというのが残念ですが、十分に実用範囲内のヘッドホンでした。
ヘッドホンにしてはそこまで高価ではないため、有線の煩わしさに悩んでいる人はぜひ購入してみてください。
今日はそんな感じで。
ではでは~