炭鉱夫は止まらない

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【PS4】ライザのアトリエってどんなゲーム? 紹介とプレイの感想

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初めてキャラデザが紹介された際、主人公ライザちゃんの太ももがあまりにもけしからんということで話題になったアトリエの新作『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』。
キャラデザが素晴らしいことには異論はありませんが、せっかくならゲームの方にも興味を持ってもらいたいところ。

ということで、今回はプレイ感想も交えてライザのアトリエの紹介を行っていきたいと思います。

ライザのアトリエとは?

アトリエってどんなゲーム?

本作で初めてアトリエに触れるという人もいると思います。
なのでまずはアトリエがどんなゲームかざっくりとその特徴を紹介しておきましょう!

・主人公はひよっこ錬金術師
どの作品もだいたいひよっこ錬金術師の主人公が偉大な錬金術師になるまでの軌跡です。
本作も例外ではなく、村にやってきた錬金術師に教わって初めてライザは錬金術に触れます。

・ゲームのメインは錬金術によるアイテム作成
良質な素材を探して強力なアイテムや装備を作り込んでいくやり込みゲーです。
一つ一つ微妙に違う素材を駆使して、どんな効果を持たせるか、どんな特性を詰め込むか。そうやって作り込んだアイテムと作り込まないのとではダメージが文字通り桁違いに!
アトリエの楽しみの8割は調合でできているため、これが楽しめないとキビシイかも。

・条件を満たしてマルチエンディング
男の子と仲良くなるも良し。女の子と仲良くなるも良し。お金をひたすら稼ぐも良し。
ストーリークリア時に迎えられるエンディングはプレイ内容によって変わります。
※ 最近は複数条件を満たしていると好きなエンディングを選べるので、周回する必要は無いかも

昔はクリアまでに制限日数があり、初心者がとりあえず1週目クリアするのは非常に困難でした。
しかし、今作含めて最近のシリーズは時間制限を取っ払っているのでゆるーく好きなように遊んでも大丈夫です。


ちなみに『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』は新たなアトリエシリーズの1作目となります。

アトリエはシリーズ毎に完全に独立した作品で、世界観や登場人物、更には戦闘や調合のようなシステムまでもが毎回一新されます。(偶に枠を越えて登場するキャラがいますが、前作を知らなくても問題ありません)
なので、これからアトリエを始めてみようという人にとっては丁度良いタイミングと言えます!

逆に同じシリーズ内では世界観が共有されるため、1作目のキャラが2作目、3作目で成長して出てくるなどシリーズを通してプレイする楽しみがあります。
まず間違いなく次回作以降にもライザちゃんは登場するのでシリーズ全部やるしかない! (ライザが必ず出てくる保証はありません)

ストーリー

湖の中に浮かぶ島、クーケン島。
そこにあるラーゼンボーデン村が物語の舞台。

村に住むライザは、どこにでもいるような普通の少女。
退屈な村の生活に不安を感じ、気の置けない仲間たちと集まっては、夢を語ったり、刺激を求めて村の外へ出る計画を練ったりしていました。

ある日、一念発起したライザたちは、立ち入りが禁止されている「島の対岸」へ、はじめての探検に出かけます。
そこで出会ったのは、錬金術という不思議な力を使う一人の男。

その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込み、彼に弟子入りすることに。
錬金術の力によって、これまで訪れたことのない場所へ行けるようになったライザたちは、退屈な日々からそれぞれの夢に向かって1歩ずつ踏み出していきます。

その一方で、クーケン島には、ある脅威が迫っていました。

やがてライザたちは、これまでの遊びとは違う、村の誰にも知られることのない「ひと夏だけの冒険」をすることになるのでした――
参照:ライザのアトリエ公式HPより

大層なあらすじが書かれていますが、降りかかる困難を錬金術で解決していくお話です。
ストーリーなんておまけでクリア後のやり込みが本番だ!

今回の舞台は小さな島の中で完結しているため、遠くに出かけたり他の町に行くようなことはなさそうです。
その代わり、ライザたちの暮らすラーゼンボーデン村は今までのアトリエと比べてもかなり作り込まれています。

ゲームシステム

本作の調合

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シリーズ毎に大幅に変わる調合システム。今回のシステムは「リンケージ調合」と呼ばれるものです。
簡単に言ってしまうと、入れる素材にリンクして次に入れられる素材が変わっていき、発生する効果も変わっていくというものです。
今までの調合は入れる素材の分類は常に一緒でしたが、今回はリンク次第で何から何まで入れるものが変わっていきます。
調合の仕方によっては別の調合に派生したりと、今までのシリーズに比べてもより調合らしさを味わえている気がします。

今回は穴に合った色の素材を詰め込めばいいだけなので、歴代の調合に比べればとっつきやすいんじゃないかなと思います
前シリーズの『ソフィーのアトリエ』なんて時間制限のあるパズル解きとかいう高難易度の調合があったからね…。
それでも最終的には結構頭使うことになりそうです。

[追記]
発想済の調合レシピからのアイテム作成と派生によるアイテム作成、更には一度作ったアイテムを更に調合し直して強化するリビルドシステムなどかなり複雑でした。
これは最強アイテム作るのに相当悩みそうだ…。

採取システム

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アトリエの基本は採取と調合。
今回の採取システムは前作とほぼほぼ一緒で、基本は摘み取るか杖で殴って採取。
鎌で刈ったり斧で切ったりと一部特殊な道具が必要なのも前回同様。

いつもと違うのは、同じオブジェクトでも杖で殴るか鎌で切るか、斧で切るかなどで入手できる素材が違うということです。
これを無視すると必要な素材を入手できなくなり積むので注意してください。

素材は名前が同じでも品質や特性が違うため、二つとして同じものはありません。
時間制限はないのでとにかくたくさん集めておきましょう!

戦闘システム

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本作の戦闘システムはシリーズ初のリアルタイムバトル!
自分の操作キャラ(基本はライザ)以外はオートで戦闘してくれます。
ぼーっとしているとどんどん相手に攻撃されてしまうため素早い入力が必要になってきますが、逆にディレイを入れて順番を操作することが大事な場面も。

序盤からアイテムでしかまともにダメージを与えられないボスがいたりと戦闘難易度は結構高めな感じです。
初心者は無理せずゲーム難易度をイージーにするのも手です。
(どうせならリアルタイムアクションバトルにすればよかったのに)

光と影の演出が凄い

今回のシリーズは光と影にテーマを置いているというのは予め言われていたことですが、改めてゲームをプレイしてみると力の入れ具合が凄い!

こちらはライザの家の中での画像なのですが、左を向いているか右を向いているかで、3Dモデルの影が全然違うことがわかります!
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今までのアトリエシリーズはもちろん、他作品でもムービーでもなければわざわざ3Dモデルの陰影なんて変化させません。
だからどうしたと言われてしまえばそれまでですが。

こう、変なところに力入れちゃう辺りがガストっぽいですね。

プレイした感想

よかったところ

・グラが進化している
過去作では3Dモデリング会社が変わって悲惨なことになりましたが、無事ここまで進化してくれてありがたやありがたや。

まぁ何が凄いってやっぱり陰影ですよね。
太陽の光はもちろん、ランタンの明かりとか焚火で照らされる頬とかそういうのまでちゃんと再現されるのには驚かされました。


・調合が楽しい
アトリエはこれが面白くないとやってられないというのが調合。
本作の新しい調合システムも非常に面白いものでした。

この性能を出すにはこっちにリンクを繋げて、この色の素材を投入して~と考えている時が一番アトリエを楽しめる時間ですよね。
特に、アイテムの作り方によっては別のものに派生していくというのはなんだかいかにも錬金術って感じがしてとても良い!

改善してほしいところ

・フィールドが無駄に広すぎ
いくら舞台が小さな島とは言え、その広さを再現しようとしていて、ゲームとしては無駄に広いです。
その無駄な広さのせいでどこに何があるのか覚えるのが大変だし、村が広すぎて目的地の名称が分からないなんてことも。
開始2~3時間くらいまでは自室にしかジャンプできないという不親切仕様なのもめんどくささに拍車をかけてしまっているという。

・戦闘がごちゃごちゃし過ぎ
リアルタイムバトルという新しい試みに挑戦したことは評価したいと思います。
しかし、敵味方が常に動いているため、「誰が誰に何をやったか」という把握が全く追いつきません。
アトリエはどのような戦略で攻めていくかを楽しむものと思っているので、考える時間が無いのは厳しい。

終わりに

理由はどうあれ作品を好きになってくれる人が増えてくれるのは嬉しいものです。
これをきっかけにシリーズファンが増えてくれればいいですね。

グラフィック等改善された面がある一方で、せっかく前作で快適だった部分が一部改悪されてしまっているのは新規ファン獲得の上ではちょっと心配です。
ていか開発にはいい加減良いところが詰まったアトリエを作ってほしい!

ということで『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』の紹介でした。
気になった人はこの機会にぜひ手を取ってみてください。

今日はそんな感じで。
ではでは~