炭鉱夫は止まらない

世の中に眠った役立ちそうなものを探して綴る雑記

【MHW】モンハン:ワールドの良かった点と改善すべき点~エンディングまで迎えて~

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モンスターハンター:ワールドは1/26に発売されて2週間が経ちました。
そろそろエンディングを迎えた人もそれなりに出てきたのではないかと思います。
まぁモンハンではエンディングなんてただの通過点に過ぎないんですけが。

社会人になってからはまとまった時間も取れず基本2ヶ月以上かけてゲームをクリアしていた僕ですが、今作に関してはおよそ1週間でエンディングまで一気に駆け上がってしまいました。
やっぱ誰かと一緒にあれこれ言いながらするゲームって楽しいですからね。
毎日のようにリア友とskypeで通話しながら狩りに出かけていましたよ。

ソロで。

何言ってんだこいつ?と思うでしょうか。でもそれが現実!

今作モンスターハンター:ワールド(以下MHW)ははっきり言ってめちゃくちゃ面白かったのですが、一方で「なぜこんなことに…」と思わずにはいられない改善すべき点もありました。
というわけで改めてレビューしてみます。

良かったところ

ナンバリングタイトルから外れて今までとは大幅に仕様が変わり、しかも久々にPS機に戻ったということで期待されたMHWですが、その期待に沿った非常に素晴らしい作品でした。

テクスチャがめっちゃ綺麗になった

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一目でわかる大幅な改善点は映像の進化でしょう。
まぁここのところずっと携帯機メインで開発されていたのもあるため仕方ないっちゃ仕方ないんですが、モンスターのテクスチャはお世辞にも良くなかったですよね。

しかし、今作ではここまで質感がグレードアップ!
ぶっちゃけ映像だけで言えば他にいくらでも良い作品はあるし、個人的には荒くても楽しめるタイプなので画質は気にしていなかったのですが、いざ綺麗になると嬉しいものですね。

探索が面白い

今までは単なる素材集めの側面が強かった探索。
しかし、今作では探索がストーリーを進めるうえでも狩りを快適にするうえでも非常に重要になりました。

①地図が更新されていく
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今作はフィールドが広く地形も複雑なため、ある程度慣れてきても地図が必須となってきます。
そんな地図ですが、初上陸する際は残念ながら真っ白な状態でどこに何があるのかわかりません。
自身の目で見て、足を踏み入れた場所が地図上でどんどん更新されていくというシステムになっているんですね。

ところでこの更新される情報量が尋常じゃなく多いんですよ!
地形の詳細はもちろんのこと、採取スポットや小型モンスターの位置まで事細かに記録されていきます。
一度しっかりと探索してしまえば後からいくらでも振り返ることができるので非常に便利でもあるんですよ。

②痕跡探し
今作の探索のメイン要素でもある探索探しですが、これを行うことでモンスターへの理解度を深めていき、様々な情報が更新されていきます。
その中でも突出して便利なのが、クエスト開始時からモンスターのおおよその位置がわかるようになること。

まだ情報を集められていないモンスターと出会うためには、”直接探す””痕跡を見つけて導蟲に導いてもらう”の2択になります。
しかしこれが地味に大変で、モンスターは頻繁に移動する上に痕跡も時間が経つと消えていくので見つからない時は本当に見つかりません。
しかし、既に情報をしっかりと集めたモンスターであればクエスト開始時にいきなり導蟲がモンスターの痕跡がある場所まで導いてくれます。

痕跡を発見できれば、後はモンスターの場所まで直接連れて行ってくれるので探す手間が省けます。
今までのようにペイントボールを投げるわずらわしさが無くなったのも非常に良いですね。
まぁぶっちゃけ同じモンスターを何度も狩っていれば自然と集まるのでわざわざ探索で見つけなくてもいいんですが…。

③新しい仲間との出会いも
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上位になってからのお楽しみになってしまいますが、MHWの舞台にはアイルーに良く似た“テトルー”という種族がいます。
各地のテトルーに会うとオトモのための道具がもらえたり、戦闘に参加してくれるようになったりと良いこと尽くめ。

どうやったらテトルーに出会えるのか等を考えて探索を行うのも非常に楽しかったです。

当然ながら攻略サイトを見て探してしまうとつまらないですよ。

モンスター同士の縄張り争い

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個人的には一番楽しみにしていたと言っても過言ではないモンスター同士の縄張り争い。
今までは複数のモンスターがいても一心不乱にハンターを襲ってきたモンスターですが、今作ではモンスター同士でも戦ってくれるようになりました。
しかも一部のモンスターにはハンターとの戦いでは見られない専用モーションが用意されています!
これが結構カッコいいのが多くて、しかもモンスターに与えるダメージがめちゃくちゃ大きいので楽しい。

更に、大型モンスター同士が戦うのは宣伝されていたので知っていたのですが、まさか小型モンスターまで大型モンスターに攻撃してくれるとは…。感動しました!

縄張り争いでモンスターに入るダメージは馬鹿に出来ないので積極的に狙いたいところですが、縄張り争いに敗れたモンスターは即退出していく上に移動ルートが異なるため、一部のクエストを除いて同士撃ちを積極的に狙うのは難しいところがなかなかに良いポイントです。

理不尽な攻撃判定がなくなった

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モンハンで最も理不尽だと思うのがどう見ても当たっていないのに吹っ飛ぶ謎判定。
ガノトトスによる亜空間タックルはあまりにも有名です。
最近の作品ではそれなりに修正されてきましたが、それでもやはり怪しい判定は少なくありませんでした。
上下方向の判定が雑だったり、どう見ても振り下ろした後の腕や尻尾に判定が残っていたりなど。

しかし、MHWではとうとう見た目通りの判定に改善されました!

モンスターの体にさえ触れなければ基本食らわないということです。
特に大型モンスターは顕著で、高さが届いていないなどで攻撃をスカることも多いです。

砥石で研いでいたら突っ込んできたアンジャナフの股下を通り抜けて行った時は思わず声が出てしまいました(笑)

ただ、ハンター側の回避フレームは(おそらく)今までと同じなため、回避性能を付けていなくても攻撃を避けられてしまうんですよね。
特に双剣の鬼神化時のステップは回避フレームがめちゃくちゃ長いため、とりあえずステップしておけば攻撃を全部避けてしまうレベル。
難しいところではありますが、ここは上手く調整して欲しいところ。

クエストに途中参加できる

平日なんかはみんな帰る時間がバラバラですから既にクエストに向かっている友人なんかが多いわけです。
そこに「今クシャ狩りに行ってるよー!」なんて言われたら「俺も行くー!」って感じで途中参加できるようになりました。
これはありがたい。
他にも「トイレ行ってるから先に行ってて」なんてこともできるわけでして。

上記は友人同士の場合ですが、もう一つ無視できないのが“救難信号”の発信です。
クエスト中に「これは自分の力じゃ厳しいかもしれない」と思ったら救難信号を出すことでどこかのハンターさん達が助けにやってきてくれる(かもしれない)。
特に初心者の人にとっては大きな助けになってくれる機能ではないでしょうか。

動画や画像を撮影できるようになった

これはモンハンの機能というよりはPS4の機能ですが、プレイ動画を撮影したり、スクリーンショットの保存ができるようになりました。
今まではプレイ動画を撮影するには特殊な機械を使う必要があった上に、それを配信するのはぶっちゃけ著作権違反です。

しかし、PS4の機能を使って撮影、配信したものは搭載・配信が許諾されています。(CAPCOMのHPより)
Youtubeなどへの配信が一般人にも出来るようになったのはありがたいですね。
まぁそのせいで動画が溢れていて自分の動画を見てもらえる可能性は限りなくゼロに近いのだけが難点ですかね。

細かい便利機能が増えた

今までのシリーズでは無かった地味に便利な機能が増えていました。

①導蟲が何にでも誘導してくれる
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アイテムがあると知らせてくれたり大型モンスターに誘導してくれたりするという導蟲ですが、実は大型モンスター以外にも、ほぼ何にでも誘導してくれます。

・大型モンスター
・小型モンスター
・他のプレイヤー
・採取スポット
・フィールドにいるNPC

ざっと羅列してみましたが、ほぼ全ての要素に誘導してくれると言っていいでしょう。
あとは切り落とした尻尾にも誘導してくれれば…。

ちなみに誘導はマップからR3ボタンを押すことで指定できます。

②強化に必要な素材のメモ機能ウィッシュリスト
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武器や防具の作成・強化に必要な様々な素材。
「この武器を作ろう!」と思っても狩りをしているうちに何が何個必要だかわからなくなってしまうなんて人も少なくないのではないでしょうか。

今作ではウィッシュリストという機能が登場し、作りたい武器や防具を6つまでチェックすることができ、素材の必要な数量が一目でわかるようになりました。
しかも、該当する素材を入手すると達成具合も表示してくれます。
これはめちゃくちゃ便利です!

③武器派生先がツリー表示されるようになった
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何気に便利なのが武器の派生先が一目でわかるようになったこと。
ボーンシリーズから強化していくのかアイアンシリーズか、それまでに必要な素材もすぐにわかるので武器強化が非常に楽になりましたね。

④モンスター図鑑の進化
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今までのシリーズでは果たしてモンスター図鑑をコンプリート目的以外で集めていた人はいるでしょうか…?
というくらい図鑑としての意味をなしていなかったモンスター図鑑ですが、今作では大幅に強化されました!

図鑑の内容は繰り返し狩猟したり痕跡を集めたりして理解度を深めることで変わっていくのですが、調べられる内容は

・弱点部位
・有効な状態異常
・破壊可能部位
・入手可能な素材

しかもかなり細かく情報が載っていたりします!
これだけ分かれば最早攻略本も攻略サイトもいりません。


他にも色々と便利機能があったような気がしますがさっと思いつくのはこんな感じ。


悪かったところ

今作は今までのシリーズから大きく変わったところがたくさんあり、その結果面白くなったところも沢山あるのですが、一方で残念な部分はちらほらと見かけました。

マルチプレイがクソ

とにかくマルチプレイのシステムがクソ過ぎてお話になりません。
僕がskypeで友人達と通話しながらも基本ソロ活動をしていたのはこれが原因です。

①ストーリーイベントは一人で進めないといけない
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マルチプレイを行う上で最大の障壁が、“イベントは事前に一人で終わらせておかなければいけない”というところです。
どういうことかというと、ストーリーに関わるクエストは開始時に何らかのイベントが入ります。
それは単純にムービーだったり痕跡を集めなければいけなかったり色々。
これを達成するまでは他の人はクエストに参加できません。

だから既にクリアしている人には待っていてもらう必要があるし、同時に進めている友人達であれば各々がイベントを済ませた上で一度帰還して、改めてクエストを受注しなければなりません。
何を言っているのかわかりにくいかと思いますが、要するに“ストーリーは一人で進めた方が楽”ということです。

②マルチになると問答無用で敵の体力が増加する問題
今作では今までのシリーズとは違って村クエと集会場で分かれていません。
全てが村クエであると同時にマルチ用のクエみたいなものです。
その結果、誰か一人でもクエストに追加参加すると問答無用で難易度がマルチ用に変更され、モンスターの体力や怯み値等がおよそ2.6倍に強化されます。
これは参加する人数に関係ありません。
二人でクエストに挑む場合、単純に計算しても一人当たりの負担がソロに比べて1.3倍に増えてしまうということです。

つまり、半端に複数人でクエストに挑むくらいならソロで行った方が楽なんですよ。

なんのためのマルチプレイじゃい!

③集会場が機能していない
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モンハンでマルチプレイと言えば集会場。
今作にも集会場は一応用意されているのですが、これが全くもって機能していない。
クエスト終了後に戻るのは集会場ではなく街であり、あらゆる設備は街に用意されています。
そして、そもそもクエストには街から参加できる!

わざわざ長い長いロードを挟んでまで集会場に行くもの好きさんはいないでしょう。
ただ、このせいで“同じメンバーで何度もクエストに挑む”ということが起きなくなりました。
しかも街側にはプレイヤーは自分しかいないため、他の人の姿は見えないという残念な仕様。
本当に狩りの瞬間だけ同行する希薄な関係になってしまいました。

文字が小さい!

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もうとにかく文字が小さいんですよ!
画面内に情報が盛りだくさんなのはいいけど、これじゃ目が疲れてしまいます。
あと画面内の情報が多すぎて見逃す情報が多すぎるっていう。
文字サイズ変更すると色々バランスが崩れてしまうので難しいとは思いますが、なんとかアプデで対応してもらいたいものです。


細かいところで説明不足

今作は過去に例がないくらいチュートリアルが充実しています。
充実しているんですが、それでも説明が足りない感じがしてしまいます。
例えば便利機能の一つの、必要素材を記録するウィッシュリストですが、この機能があることってどこかで説明されてたっけ?たぶんされてないよね?
結構知らない人多かったし、僕自身も武器屋の画面左下の小さな文字を見て初めて気づきましたし。
あと、楔蟲とかいう蝙蝠のような光っているオブジェにスリンガーを狙うとワイヤーアクションが出来るということも説明されてなくない?

そんな感じで有用な機能もちゃんと説明されていないがために気付かずにプレイしている要素はたくさんあるんじゃないかと思います。

武器が少ない

新シリーズということでモンスターが少ないのは仕方ないことです。
ですが、それにしても武器の種類が少なくないですかね。
今までのシリーズであれば、例えば片手剣一つとっても属性が高いもの、攻撃が高いけど属性はおまけのもの、攻撃も属性も高いけど会心がマイナスのものなど色々あったのですが、今作では基本1種類しか選択肢がありません。
なぜか龍属性だけいっぱいあるけど。

そのため、ぶっちゃけモンスターの弱点に合わせて武器を持ち替えるというということがあまり意味をなさないんですよね。
属性武器揃える頃ってもう終盤だし。
てか属性が命とも言える双剣でも、属性関係なくゴリ押しできたし…。

終わりに

改善して欲しい点は決して少なくありませんが、モンスターハンター:ワールドは間違いなく面白い作品だと思います。
何よりも良くなったと思うのが、攻略サイトを見る必要が無くなったということでしょう。
ゲーム内でモンスターの情報も採取の場所も全部知ることができますからね。
これから始める新規の人も、マルチプレイへの参加のハードルは非常に低いことから気軽に始められるかと思います。

ちまたではボリューム不足なんて言っている人もいますが、新シリーズ1作目としては十分なボリュームではないかと思います。
60時間以上プレイしていますがまだHR30代ですし。
足りない分はこれからアップデートで対応していくんじゃないでしょうか。
明らかに空きのあるエリアあるのも気になりますね。

ひとまずEDを迎えたものの、HR100までの道のりはまだまだです。
僕はこれから再び狩りに出かけてきます。
もしかしたらどこかでご一緒するかもしれませんね。

ではでは~