炭鉱夫は止まらない

世の中に眠った役立ちそうなものを探して綴る雑記

【感想】「りゅうおうのおしごと!」は幼女がいなければ完璧なアニメだった

GA文庫から出版されているライトノベルが原作のアニメ「りゅうおうのおしごと!」
タイトルだけ見るとファンタジー作品かなんかかと思ってしまいますが、この作品は将棋アニメで竜王とは「竜王戦」勝者の称号のことです。

16歳の若さで竜王位を取った主人公・九頭竜八一のもとに突如弟子にして欲しいと転がり込んでくる女子小学生・雛鶴あい。
あいの非常に高い将棋の才能に気付き弟子として迎え入れるが、その結果様々なドタバタ劇に見舞われる。

そんな感じのお話。

予想以上に熱い設定だった

正直「りゅうおうのおしごと」には最初はまったく期待していませんでした。
なんかタイトルあざといし幼女全面に押し出してるし…。

しかもつい最近「三月のライオン」という将棋アニメをやっていたばかり。
どうしたって比較してしまいますよね。

しかしいざ蓋を開けてみるとこれがなかなかに面白い。
八一は将棋のプロの中でも頂点と呼ばれる「竜王」の座を勝ち取るが、その後はスランプに陥って負け続き。
竜王防衛も危ういという中、「弟子を取る」という機会によって自身の生活が一変。
勝負に対するこだわりも変え、例え汚い譜になったとしても勝ちを広いに行くという執念を見せるようになる。

といった感じでかなり真剣に将棋をやっていました。
おいおい16歳でタイトルなんて取れるかよとか思ったりもしましたが、現実では18歳で棋聖を勝ち取った人もいたりしますし、テレビでも話題になっている藤井聡太君なんかを見る限りあながちあり得ない話ではなさそうですよね。

まぁそもそも現実には羽生さんという永世7冠+名誉NHK杯選手権者なんてぶっ飛んだ人もいるのでセーフです。

ちなみにヒカルの碁もそうでしたが、ルールがよくわかっていなくても勝負が面白く感じるあたりはとても良いです。

こう言っては何ですが、正直3月のライオンは将棋のことはそれほど重要視されてなかったですよね…。
なんかドロドロした人間関係がメインというか。

僕は熱い勝負というのが大好きなのでりゅうおうのおしごとの方が好みでした。

先を期待させるOP映像

ぶっちゃけ1話の時点ではなんか幼女が転がり込んできて「あぁ、ただのロリハーレムアニメか」なんて思っていただけなのですが、1話のEDもといOP映像を見て考えが一転。

なんかライバルとかどんどん出てきてめちゃくちゃ熱そうじゃないですか!?

主人公の八一はもちろん、あいや銀子、桂香も真剣に将棋を打つ様子が描かれていてなんだか先が気になる映像が盛りだくさんでした。
正直このOPを見なければ2話以降は見なかったかもしれないまであるので、ちょっと気になっている人はまず1話の最後まで見てみてください!


幼女はいらなかった

幼女大好きな人には申し訳ないけれどこれだけは譲れない。
この作品に幼女はいらなかった。

幼女が出てくるシーンがことごとくウザい!

最近のラノベは特にその傾向が強いのですが、小学生の設定がメチャクチャなんですよ。
メインヒロインのあいなんかは学園モノの重めの妹系ヒロインに“小学生”というラベルを貼り付けただけで、行動や思想が全然小学生じゃない。
更にあいを連れ戻すために両親が登場するのだけれど、この両親がこれまた不快。
とにかく連れ戻したいのなら変な理由付けずにさっさと連れて帰れと言いたい!(それでは物語が終わってしまう)

そんな感じでませた小学生がいる一方で、同じ研修会に小学1年生のシャルロット・イゾアールという子がいるんですよ。
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[参考:りゅうおうのおしごと!公式HPより]

この子がまだ幼いということで舌ったらずなしゃべり方しかできず、自分の名前も「しゃうおっとぃずぁーう」としてか発音できないとかなんとか。

2歳の姪と同レベルじゃねーか!

身近に幼い子がいるからわかるというのもありますが、それにしてもこれは酷い。
なんていうかー、フィクションに突っ込むのもどうかと思うんだけどー、もうちょっとリアルな小学生を観察してくれませんかねー。
現実問題としてリアルな小学生を観察していたら警察に通報されかねないので難しいとは思いますが、その結果“空想上の小学生”が独り歩きして赤ちゃんと高校生の融合した得体の知れない生物が生まれてしまっているんですよね。
これどうにかなんないかなー。

4話から出てきた夜叉神 天衣っていうあいのライバル的なキャラだけは良かったです。
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終わりに

お話としては中々に良い設定だし面白いと思う一方で、男性向けライトノベルという特性上どうしてもオタク向け感が全面に押し出されてしまっているのが残念です。
もっと主人公の対局とか男キャラの出番増やしてくんないかなー。
無理だよなー。