Surface pro 6の特徴と買ってみた感想とか
毎年新作を出しているSurface proシリーズ。
僕はSurface pro 3を長いこと使い続けていたのですが、流石にメモリの少なさに限界を感じて新しくSurface pro 6を購入しました。
他メーカーのノートPCも検討したのですが、動作が重かったり物理的に重かったり色々と不満点が見つかり結局Surfaceを継続することになりました。
Surface pro 6は新しく出たばかりのため、2018年12月時点では2017年版Surface pro(便宜上Surface pro 5と呼ばせてもらいます)と併売しているお店も多いです。
中にはSurface pro5とSurface pro 6のどちらを購入するべきか悩む人も多いでしょう。
ここではSurfaceのどこが魅力的なのか、また、Surface pro 5と比べて何が優れているのかを紹介していきます。
これから購入する人の参考になれば幸いです。
Surface pro 6は何が進化したのか?
Surface proシリーズは4で概ね完成されており、良くも悪くもデザイン的にはほとんど変更がありません。機能的な進化もほぼCPUが新しいのに変わっただけと言っていいでしょう。
しかし、このCPUの変更が従来の比じゃないスペックアップとなっているのです!
人によってはそれほど気にならない進化かもしれませんが、長く使うことを考えるとぜひ注目してほしいポイントです。
CPUが第8世代に変更
Surface proは毎回CPUが最新のものに切り替わっていくため、変更されること自体には特に驚きはありません。
Surface pro 5にはintel製の第7世代CPUが搭載されていましたが、今回のSurface pro 6には第8世代のCPUに変更されています。
具体的には以下のような感じ。
さて、このようにCPUが変わったことで具体的にどのような恩恵があるかと言うと、
CPU性能が1.5倍以上に跳ね上がりました!
ここ数年停滞気味だったCPUが大きく進化した感じです。
これにより第8世代のCore i5-8350は第7世代のCore i7を遥かに上回るスコアを叩き出したのです。
[参考:https://thehikaku.net/pc/other/corei5-8250u.html]
つまり、Surface pro 5のCore i7モデルよりもSurface pro 6のCore i5モデルの方が性能が良いということです。
CPU性能なんて気にしない! っていう人は別ですが、CPUだけを見てもあえてSurface pro5を買う必要はないでしょう。
Surface proの特徴
初めてSurface proを検討している人向けに、Surface proの特徴を紹介したいと思います。
12.3インチの超高解像度ディスプレイ
Surface pro 6の魅力はなんといってもそのディスプレイの綺麗さです。
その解像度はなんと2736×1824!
携帯型のノートPC(またはタブレット)でこのレベルのものはiPad proの12.9インチモデルくらいです。
他には一部のゲーミングPCで4Kディスプレイが採用されていたりしますが、持ち運び性は度外視されていたりするので比較の対象外でしょう。
あと、解像度ばかり高くて実物はあまり綺麗じゃないものもあったりしますしね。
その点、Surface pro 6のディスプレイは解像度が高いだけでなく見た目も非常にキレイです。
また、Surface pro 6のディスプレイの魅力はアスペクト比にもあります。
よくあるノートPCのディスプレイのアスペクト比は16:9ですが、Surface pro 6のアスペクト比は3:2と縦方向が長くなっています。
テレビ番組や映画を見るのであれば16:9というアスペクト比は無駄のない設計なのですが、webやPDFなどの資料を見る際には一度に見られる情報量が少なくなります。
何度も何度もスクロールしなきゃいけないのは正直言って不便です。
恐らく大多数の人にとってパソコンで動画を見ている時間は全体のごく一部ではないでしょうか。その時間のために最適化されたディスプレイを使うというのはもったいないですよね。
3:2というアスペクト比のであれば一度に多くの情報を見ることができ、日常使いで便利です。
自立できるタブレット
Surface Pro 6はいわゆる2in1タブレットPCと呼ばれるもので、ノートパソコンとしても使えるし、キーボードを外してタブレットとしても使えます。
さて、そんなタブレットPCの中で自立できるものはどれだけあるでしょうか。
Surface pro 6はディスプレイ背面部にキックスタンドが付いており、自立させることができます。
専用のカバーを取り付ければ自立できるものはいくつかありますが、本体だけで自立できるタブレットを僕はSurface pro以外に知りません。
ふと誰かとYoutubeやNETFLIXなどの動画を見たいと思った時、こうして自立できるキックスタンドは意外と役立ったりします。
動画を見るだけの時はキーボード邪魔ですし。
また、カバーで自立させるようなものって角度調整が出来ないですよね。
ところが、Surface pro 6はスタンドを自由に動かし、好きな角度で止めることができます。
しかも最大で165°まで開くことができ、お絵描き用のタブレットとして使うこともできちゃいます。
期待通りに反応するタイプカバー
Surface proのキーボードは専用のタイプカバーを使います。
このキーボードは一見すると柔らかくてタッチ感が悪そうですが、いざ使ってみると一般的なノートPCと遜色ないタッチ感が得られます。
また、タッチパッドの感度も素晴らしく、動きはスムーズですしジェスチャーも誤感知することなく認識してくれます。
圧倒的な使いやすさとは流石に言いませんが、特に不満なく使えるでしょう。
ちなみにタイプカバーにはバックライト用のLEDが入っているくらいで他に熱源となるようなものがありません。
そのおかげでどれだけ負荷のかかる作業をしてPC本体が熱を持っても、キーボードには一切熱が伝わらないというメリットがあります。
普通のノートPCはキーボードの下にCPUがあるため、長時間作業をしていると熱くて手を置きたくなくなるんですよね。
これ、個人的には結構大きいメリットだと思います。
Core i5モデルはファンレスで静音
Surface pro 6はCore i5とCore i7の2種類のCPUから選択できます。
このうちCore i5のモデルはファンレス仕様のため、非常に静かです。
しかもファンレスなのに動作は安定しているし熱くなりにくい!
低スペックノートPCなんかだとファンレス仕様のものもあったりしますが、そもそも低スペックなCPUなので放熱が少なかったり、ちょっと良いCPUを搭載していてもすぐ熱で動作不良になったりと個人的にはあまり良い思い出がありません。
しかし、Surface proはノートPC用CPUの中でもスペックが高めのCore i5-8350Uでも十分動作する冷却性があるため、静かでありながら負荷のかかる動作が難なくできるのです。
ファンレスの素晴らしさは正直使ってみた人にしかわからないと思いますが、一度使ってみればきっとファンレス以外は選べなくなるでしょう。
Windows Officeが標準搭載
人によって好みが分かれてしまうかと思いますが、Surface ProではOfficeが標準搭載されています。
既にライセンスを持っている人には全く嬉しくないことですが、どのみちOfficeを購入する場合は標準搭載はそう悪くないことだと思います。
その分が本体代に上乗せされているわけですが、Office代を考慮すればSurface proはそれほど高いノートPCではないこともわかります。
ちなみにOfficeが標準搭載されている一方で、他はほとんどインストールされていません。
他社のパソコンは無駄なソフトが大量にインストールされていてうんざりすることも少なくないのですが、流石Windows純正のパソコンです。
オプションアクセサリの互換性の高さ
Surface proシリーズには数々のオプションアクセサリが存在します。
その中にはタイプカバーやSurface penなどバージョンアップしたものが存在します。
もちろんバージョンアップしたからにはその分使い勝手が良くなっていたりするのですが、Surface pro 6では過去のオプションアクセサリをそのまま使用することができます。
本体が新しくなるたびにアクセサリも揃えなおさなきゃいけないようなのは個人的に好きじゃないので、こうした過去の資産を使いまわせるのは良いですね。
外部端子は少な目
色々と良いところが多いSurface pro 6ですが、欠点もあります。
そのうちの一つが、外部端子数の少なさ。
Surface pro 6に搭載されている外部端子はたったこれだけです。
USB 3.0×1
3.5mm ヘッドフォンジャック
Mini DisplayPort
Surface Connect ポート×1
Surface タイプカバポート
microSDXCカードリーダー
USB端子が一つしかないというのは結構不満です。
しかも、構造上USBハブを接続し辛いというのもマイナス要素に働いてしまっています。
そもそもモバイルPCなので外部接続をバンバンするような機器じゃないのですが、もしUSB機器をたくさん繋ぎたいような人には向かないかもしれません。
僕の場合はメインでデスクトップPCも持っているからというのもあるかもしれませんが、なんだかんだ不自由したことはありませんが。
膝の上での作業には向かない
Surface pro 6はキックスタンドで自立するという構造上、本体の後ろ側に支持するための床が必要になります。
机の上であれば特に気にならない仕様なのですが、これが膝の上で使用しようとすると勝手が変わってきます。
椅子に座っているときの膝というのは身長にもよるでしょうが思いのほか奥行きがありません。
そのため、自分の視線に対して丁度いい位置に本体を持ってくると、キックスタンドが膝に乗るか乗らないか際どい位置になってしまいます。
キックスタンドが膝に乗らないと当然ながら安定しないため、使いづらいでしょう。
終わりに
今回発売されたSurface pro 6は、Surface pro 5に比べて特筆すべき進化をしていません。
しかし、今回のCPU変更は決して無視できないレベルでの性能アップであり、安易に過去のモデルを買うのはどうかと思います。
前モデルであるSurface pro 5を持っている人が買い替えるべきか言うとそんな必要は無さそうですが、もしこれから新しくノートPCを購入するのでれば、ぜひともSurface Pro 6を選んでもらいたいところです。
Surface proシリーズはWindowsを開発しているMicrosoft社が出しているパソコンだけあって、非常に安定して使い勝手の良いノートPCとなっています。
購入してもて損のないパソコンなのではないでしょうか。