スマホに食われたと思ったウォークマンがいつの間にか復活していた
皆さん外出先で音楽を聴く時はどうしているでしょうか?
ウォークマンやiPodなどのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)で聴いているでしょうか?
それともスマホで済ませてしまっているでしょうか?
僕は餅は餅屋のタイプなので未だにSONYのウォークマンを愛用しておりますが、そこそこ古い物のため調子が悪くなってきてしまいました。
そこで新しいものに買い替えようかなと思って調べていたところ、ちょっと予想外のことになっていました。
オーディオプレーヤーは消えゆくものと思っていた
Appleの躍進によってmp3プレーヤーは爆発的に普及し、オーディオプレーヤーと言えばiPodと言っても過言ではない程になりました。
しかし、同じくAppleが出したiPhoneの登場により音楽は専用機で聴くものから携帯電話(スマホ)で聴くものという風潮に移り変わっていったように思えます。
それでもしばらくはiPodで音楽を聴いている人を見かけましたが、当のAppleは今ではDAP事業からほぼ撤退しかけており、今までiPodを使っていた層は手持ちのものが壊れたのを機に完全にスマホへ移行してしまった人も少なくなさそうです。
正直DAP業界は先細りかなと思っていました。
ところが、どうやらそうでもないらしい。
スマホとの住み分けを狙っている
スマホの登場によってより身近なものになった音楽、それにより音楽周辺機器を購入するようになった人は増えたようで、ワイヤレスヘッドホン・イヤホン市場は前年比で200%前後という規模で拡大しているとのこと。
style.nikkei.com
しかし、今までオーディオプレーヤーで音楽を聴いてきた人間からすればスマホの音質は残念としか言いようがありません。
ワイヤレスヘッドホンなどの高価な周辺機器を購入することで、音楽にお金をかけるハードルが下がったのでしょうか。より高音質な音楽を聴きたくなった層が生まれているようで、SONYはもちろん、一時はあまり見なくなった中国や韓国メーカーも再登場してきており、入門モデルのクラスにも高音質のDAPを投入することで新たな顧客を獲得しようとしているようです。
高音質な音楽と言えば『ハイレゾ音源』という、登場時は話題になるも当時は再生機器がめちゃくちゃ高くて、導入が困難でした。それが今では2万円前後の機器で対応し始めています。
これだけだと実はまだ『ハイレゾ音源』そのものが高価で種類も豊富ではないという欠点があるのですが、なんと普通のmp3音源をアップスケール処理することでより良い音で聴くことができるようになりました。
単純に、今手持ちの曲だけでもこれまで以上に高音質な音楽を楽しむことができるというのは非常に魅力的ですね。
音質以外にも“利便性”でスマホとの差別化要素はあります。
SONYにはノイズキャンセル機能という独自の機能がありますが、これが通勤・通学の電車で音楽を聴く層の需要にマッチしているとのこと。
もう何年も前からSONYのウォークマンを愛用している身としては「なんで今更?」という感じは拭えませんが、このノイズキャンセル機能については一度使ってみればその凄さがわかるので愛用者が増えてくるのも納得です。
また、ちょっと変わり種としてイヤホンにウォークマン機能を一体化させたウォークマンWというものがあります。
終わりに
音楽は専用の再生機器で、というのが信条の僕にとってはこうしてデジタルオーディオプレーヤーが盛り上がってくれるのは非常に嬉しい限りです。
しかし一時はSONY一択だったのに対して色々種類が出てくると選ぶのが大変そうです。
うーん、悩ましい。